攻め受けが確定しているキャラをあえて逆転させるなら?

俺が描写をあまり細かく書かずに会話だけで済ませようとするのは…ほら、しっかりかくとエロになっちゃうじゃない?
白創たんが白破と融合して暴走しちゃうお話。 二重人格の子は、人格合体すると精神崩壊すると思うんだ。



青「はぁっ… はぁ…!」
―わからない
青「はぁ…!」
―どうして、こうなってしまったのか…


青「おーい、白創いるー?」
なんの変哲もない一日。
いつも通り俺は管理室にいって白創をからかったり駄弁ったりするつもりだった。 だが…
白「……」
青「おんや? 忙しいからってスルーするなんていけない子だぞ〜?」
白「……」
青「…?」
反応がない。
よく見ると、いつもは何かしら数値やら各ステージの遠景やらを映しているモニターが赤い文字列を叩きだしていた。
まるで、血ぬられたようで気味が悪い…
「兄…様……?」
青「…っ」
背筋が凍る。
アイツの声は、確かに重低音だけど暖かみのある聞いてて安心できる声だったはずだ。
この声は、むしろ…
青「どう…したんだ?」
俺のような…ノイズが強く混じった声。
「青……兄…」
青「白創…、 俺が、誰か…わかる、か?」
「……侵略者…」

 「…ココニイテハナラザルモノ.チジョクゴウダツハメツヲスベテスベテスベテ.ナニモカモムニカエス.ソンザイシテハナラヌモノ:キエロキエロニクイニクイニクイオマエガニクイ」

青「うわあぁぁぁ!」
「カエセキサマガウバッタモノヲ:コノセカイノチツジョヲ.ワレガカミゼッタイテキナルソンザイ:キサマガココニソンザイシテハナラナイ」
 「―痛イ… イタイヨ…兄様…」

青「ひっ…」
―だめだ、完全に自我を失ってやがる…! でも、白創ほどの安定した精神体が、どうして…
逃げようとした瞬間、凄まじい勢いで壁に叩きつけられる。
青「ぐはっ…!」
 「く、くそ…!」
「遊ボウヨ」
―じょ、冗談じゃねぇ。
 ただでさえこいつら腕力が尋常じゃないってのに、制御しない状態で弄ばれたらいくら俺でも…!
青「が…っ!」
「痛イ? ネェ、痛イノ?」
青「白…創…」
「いい気味。」
―だめだ、やられる…


青「お前、そんなに俺の事を…」
「……」
―憎んでいたのか
青「そうだよな、一方的に俺がいつもお前を襲って、…やっぱ恨んでたんだな」
「恨む…」
 「チガウ、兄様… いつもこうしてた」

青「!!」
「特別な存在に対シテすること、…チガウ?」
きょとんと首をかしげる白創。
青「白創…」
「兄様、特別…だかラ壊す」
青「…ごめん…」
白創を抱きしめる。
―何も、言い返せない。
青「…ごめん、白創… ごめん。」
「……」
青「い"っ?!」
「泣くの、だめ」ズッ
青「あ"があぁぁあ"ぁ…?!」
予想外の出来事に視界が白黒する。
確かに、俺が幾度となく奴に繰り返してきた行為だったけど。
まさか。 逆にヤられるなんて。
「……」ズッ ズッ
しかも無言。 なんか超怖い。
青「う、ぐ、 あ、ぁ」
声にならない呻き声が漏れる。
どのぐらいそうしていただろうか。
ドンッ 青「うっ…!」
ふいに床に打ち捨てられた。
―俺、こんな酷いことしてたっけな…?
内心ビクビクしていたのと、しかし弟に襲われるというなんとも危機的状況に俺は一種のスリルのようなものを感じていたかもしれなかった。
余裕があったにも関わらず、すっかり逃げることを忘れていたのだから。
そもそも、あんなに敏感な白創が息一つ荒げてないのはおかしい。
これも暴走と関係して…?
青「!」ガシィッ
胸倉をつかまれる。
青「はぁっ、おいたが過ぎるぞ、白創。」
鎖を素早く白創の体に巻きつける。 だが。
「小賢しい…真似を…」
彼が両手を広げると同時に鎖が粉々に飛び散った。
―え、うそ…だろ?
 キャラ間違ってる、絶対キャラ間違ってるよ白創!
ボキッ
青「う…ぎゃあぁぁあぁあ??!」
「兄様、勝手に動く、だめ。」
―な、…
 右腕折られた…
嫌でも顔が青ざめる。
青「は、白創…!」
ふと見ると、白創が俺の身体を舐めていた。
気持ちいいんだが… 激痛と恐怖で素直に悦べない。
―こいつ、こんなに強かったのか…
出逢いの時を思い出す。
確かに、あれは不意打ちに近かったけれど。
―これが、本気ってことか。
 だが、どうしてこんなことに… 何がこいつを狂わせたんだ…?
「……」
青「…あ」
俺が抵抗できないとみるや、白創は俺の折れた腕を舐め始める。
じんわりと、舐められている部分が熱を持ち、痛みが引いていく。
青(この…感覚。)
守られているかのような安堵感。
これこそが、白創の―
青「…―」
ひとしきり腕を舐めて治すと、背中をゆっくりと愛撫する。
慈しむような擦り方は性的というより、子供をあやす感じに近い。
―ただ、撫でられているだけなのに。
まるで脊椎を直に触られているかのようなゾクゾクした、しかし心地良い感覚に捉われる。
青「…?」
ふいに愛撫の手が止まった。
よく見ると白創がいつの間にかでてしまった俺の翅をじっと眺めている。
「キレイ…」
青「え…?」ゾクッ
「翅も、身体も、鎖も、色が変わって…いろんな色が混じって…とてもきれい…」
―まさか。
「頂…戴……? 僕に…」
青「う"ああ"ぁぁあぁぁ"あ…ッ!!!」
次の瞬間、翅を思い切り引き裂かれていた。
くそ、昆虫には痛覚がないとか言った馬鹿は誰だ。 いや、俺昆虫じゃないけど。
ビクビクと身を震わせる俺を置いてうっとりと翅を見つめる白創。
「…僕の…創れない、もの」
 「限界を超えた、異物…」


 「この世界に…在る物は…全て…」
 「僕の、もの…」
 「だカら、…君も…」
青「…っ」
―僕の玩具になってよ、兄様


「創造は、エゴ…」
―翅が崩れる
「壊れるから、美しい」
 「だから、特別なモノは…」


―壊す。
青「うっ…う…、」
―振り下ろされる手を
 避けることなどできなかった。


グシャア…


「…兄様」
 「すごく、綺麗だよ…」


え、あああ!なんだこの鬱展開!!! ちょ、ちょちょちょ待…!!
こんな展開にするつもりじゃなかったのにあああ!!!



青「…!」ガバッ
 「………」
―なんともない。
 夢、だったのか?
創「―兄様!」
青「!」
急に抱きつかれてバランスを崩しそうになる。
青「白創…」
創「復旧率99%…よかった、大事なくて。」
青「え?」
―創造と破壊を司る者
 彼に愛されたものは、彼が消えるまで
 …朽ちることはないという
青(こいつの恐ろしさの片鱗を見た気がする…)
創「兄様、あのね、」
 「ぼくも…失敗作だから」
 「完全じゃないから」
 「だからっ」
青「気に病むな」
創「え?」
青「止められなくて、ごめん。」
 「白創は、白創だから。」
創「…っ」
青「―泣かんでいい」


―こういうのも、悪くない。





まとまって…、ないっすよ?!!!
ちょ、いいんですかこれで?!! あーもう知らね! 俺知らね!!